快削性の改善を目的とした快削アルミニウム合金の開発的研究

概要

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Al-Cu, Al-Mg_2Si系快削合金の開発のために, 化学組成とその量を変え, 種々検討し, 本実験条件の範囲で次に示すような結果を得た.(1)Al-Cu系合金の被削性は, Al-0.2Fe-4.5Cu-0.5Pb-0.25Zn0.35Si-0.3Biの化学組成とその量の時最良となる.(2)Al-Cu系合金のFe, Zn元素について, 0.2%Fe+0.25%Znの時, 0%または0.6%Feと0.01%Znの時に比べ, 切削抵抗, 切削温度が著しく改善ざれる.(3)Al-Mg系合金のSi, Cr, Zn, Fe, Mn元素の量関係は, Al-0.3Si-4-5Mg-0.1Cr-0.3Zn-0Fe-0Mnが最も良い被削性を示す.(4)Al-Mg_2Si系合金の被削性は, Al-1.0(Sn+Pb)-1.5Mg_2Si-0.5Mn-0.4Cu-0.05Ca-0.2Crの化学組成とその量の時最も向上する.(5)Al-Mg_2Si系合金において, Sn+Pbの1%添加は, 切りくず処理, 切削抵抗, 切削温度, 切削比向上に対して大きな改善効果を示す.
公益社団法人精密工学会の論文
1982-06-05