チャノコカクモンハマキ雄成虫の性フェロモントラップへの誘殺時刻とその季節的変化
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概要
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性フェロモントラップによるチャノコカクモンハマキ雄成虫の誘殺時刻を, 4回の野外成虫発生期に調査した。1) 合成性フェロモンと処女雌とで誘殺時刻を比較すると, 誘殺数が増加する時刻は性フェロモントラップのほうが1時間早かったが, 誘殺のパターンはほぼ同じであった。2) 以上の傾向は, 今回調査した4回の発生時期を通して一定であった。3) 誘殺時刻を第1回成虫発生時期(越冬世代)と他の3回の成虫発生時期とを比較すると, 第1回成虫発生時期にのみ早い時刻から誘殺が見られたが, 他の時期の誘殺時刻はほぼ一定していた。4) この原因は, 第1回成虫発生時期の気温が他の3回の発生時期と比較して低いこと, また気温の低下率が大きいことによると考えられた。5) 雄成虫の飛び立ち時刻を調査した結果, 日没後に活動性が高まり, 性フェロモントラップに捕えられる以前にかなり移動していることが推定された。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1983-05-25
著者
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