鳥による食物選好度の表示
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概要
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山下(1965)は鳥に対する忌避剤の効果をグラフ的に表わす方法を提案したが, ここではこの方法の一般化を試みた。そのために, 鳥に2種の異なる餌を与えて摂食させた場合に, それぞれの餌が摂食される過程をモデル化した。このモデルは, 摂食による餌量の減少を含んだものである。このモデルから, 食物選好度を表わす係数が導かれた。この係数は, MANLY et al.(1972)の確率論モデルによって導かれた食物選好度を表わす指数αにほぼ相当する。このモデルを山下(1965)によるスズメに対する薬剤の効果判定試験の結果にあてはめたところ, おおむねよい適用を示し, これからそれぞれの薬剤で処理した餌の選好度が求められた。このモデルは, 多少変更することによって, さらに広い場面への適用が可能であると考えられる。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1983-05-25
著者
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