小学校保健教科書の研究 : 教員への調査結果から

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概要

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平成元年の学習指導要領の改訂に伴い,小学校に保健の教科書が導入され,平成4年からその教科書を用いた保健の授業が行われている。この導入によって,小学校の保健の授業が量的に拡大することが期待される。そこで本研究では,教員がどのような保健教科書を求めているのかについて,具体的な記述内容の選択を用いたアンケートによって明らかにした。さらに,そこでの教員による教科書記述の選択に影響を与える要因について検討した。その結果,1) アンケートの回答結果から,ほとんどの教員が,発育の個人差,自然治癒力,適度な運動,睡眠と成長の関係,に対してより具体的な教科書記述を求めていることが明らかとなった。また,2) ロジスティック回帰分析の結果から,「教職経験年数」及び「保健の授業実施の有無」と,「教員の教科書記述の判断」に有意な関適はみられなかった。
茨城県立医療大学の論文

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