地域の介護予防事業における運動プログラム参加者の体力向上効果

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概要

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高齢化率26.4%の茨城県常陸大宮市で,介護予防事業として運動指導を中心としたバランスアップ教室,および水中運動教室を実施した。有効な事業の運営のためには,事業を評価し,今後の事業展開を改善することが重要と考え,今年度は各教室の開始時および終了時に体力測定を実施し,体力の変化について検討するとともに,今後の課題を検討した。その結果,参加者の体力テスト成績には,顕著な向上が認められた。65歳未満の参加者では,バランスアップ教室により,反復横とび,握力,上体起こしで有意な向上が認められた。また,65歳以上の参加者では,水中運動教室により,開眼片足立ち,握力,および長座体前屈といった測定項目で有意な向上が認められた。この体力の向上は,短期間の教室参加で得られただけであり,自治体においては運動習慣の定着が重要である。したがって,運動を継続していけるような魅力あるプログラムを提供することが今後の課題であると考えられた。

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