キハダ仔稚魚の飼育と形態の変化
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概要
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図版2頁[Author abstract]Following the previous paper reporting the artificial fertilization and rearing of larvae under 8.5 mm in total length, the present paper is to report the rearing and morphological changes of larvae and juveniles from 2.7 mm to 51.0 mm in total length. The larvae two days after hatching were divided into two groups, A and B. The group A was fed with rotifers and marine copepods, while the group B with rotifers, marine copepods and in addition larvae of Japanese parrot fish ; both for eigth days. The survival rate in the group A was 0.4%, but 0.97% in the group B. Juveniles 20 mm in total length were fed with chopped young fish. The larvae, 2.7 mm in total length just after hatching, grew to be 10 mm to 30 mm in total length 23 days after hatching and 51 mm in total length and 1.35 g in body weight 38 days after hatching. Morphological changes in larvae and juveniles up to 51 mm in total length are shown in Plates 1~2.[摘要]1)1976年7月28日熊野灘で漁獲したキハダから採卵・人工授精して白浜実験場へ輸送し、そこでふ化した仔魚を用いて飼育実験を行い、仔稚魚の形態の変化を観察した。2)ふ化後3日目の仔魚に餌料としてシオミズツボワムシと海産コペポーダを与える群と、これにイシダイの仔魚を加えて与える群とをつくり、8日間飼育したところ、前者の生残率は0.40%であったが、後者では0.97%であって、イシダイ仔魚の効果が顕著であった。3)仔稚魚をシオミズツボワムシ・海産コペポーダ・イシダイ仔魚・カタクチイワシシラス・マハゼ仔稚魚等を与えて飼育したところ、ふ化直後全長2.7mmの仔魚はふ化後38日には全長51mm、体重1.35gの稚魚に成長した。4)仔稚魚の成長に伴う形態の変化をPlate1~2に示した。
- 近畿大学の論文
- 1980-03-15
著者
-
村田 修
近畿大学水産研究所
-
原田 輝雄
近畿大水産学
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原田 輝雄
近畿大学水産学科海水増殖学研究室
-
小田 誠二
近畿大学水産研究所白浜実験場
-
村田 修
Shirahama Experiment Station, Fisheries Laboratory, Kinki University
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