患者との関わりにおいて一般病棟の看護師が感じる困った状況

概要

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本研究の目的は,看護師が患者との関わりにおいて感じる困った状況を明らかにすることで,看護師への文援,困った状況に対する効果的な関わり方,現任教育などを考えるうえでの基礎的な資料にすることである。対象者は,3つの総合病院に勤務している看護師で同意の得られた30名(平均経験年数12.5年)である。対象者に,過去3ヶ月間で看護チームとして最も困った状況1例についてのインタビューを行い,テープに録音し逐語録を作成した。語られた事例数は合計25例であった。分析方法としては,逐語録の中で困った状況を表していると思われる部分を抽出し,類似しているものを取り出しカテゴリー化した。看護師が感じる困った状況のカテゴリーとして,1)看護師が関わっても上手くいかずに困る状況,2)患者から看護師に向けられる言動への対応に困る状況,3)看護師の責任として困る状況,4)看護を行っていく際の方針が定まらずに困る状況,の4つが抽出された。またこれら4つのカテゴリーのもとに,17のサブカテゴリーが抽出された。看護師にとっての困った状況は,看護師としての役割意識や責任感が脅かされる時,あるいは看護師が持つ対応力を超えるような時に起きてくるものと思われる。
神戸市看護大学の論文
2003-03-31

患者との関わりにおいて一般病棟の看護師が感じる困った状況

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