音声認識技術を利用した日本語発音学習システム

概要

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本論文では, 日本語の音声認識技術を利用し, 外国人が発話した単語の発音上の誤りを発見し, 矯正するシステムについて述べる.調査の結果, 外国人の日本語発音上の誤りは3つに分けられた.(1)日本語音韻に関する誤り, (2)拍感覚に関する誤り, (3)アクセントに関する誤り.ここでは, (1)と(2)の誤りをデータベース化し, 学習対象単語から誤り例とそのアドバイスを生成する手法について主に検討した.また, 音声認識技術をCAIシステムに取り入れる方法を検討した.また, 本システムを留学生に使用してもらい, システムの評価を行った.その結果, プレテストの平均点が約46点であったのに対し, ポストテストの平均点は約61点となり, 本システムによる学習効果が認められた.アンケート調査でも留学生の評価は高く, ほとんどの留学生は, 発音学習の役に立つと答えた.また, 本システムの問題点を述べるとともに, 発音学習CAIの今後の展望についても触れた.
早稲田大学の論文
1997-03-31