二重カプセル方式による金星探査低高度気球
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概要
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金星の高度10∿20kmを長時間浮遊する金属球方式の気球においては, 総浮力に対する自由浮力の割合をいかに増大させるかが重要である。ここでは, 自由浮力すなわち搭載機器の重量を増加させるため, 気球を二重カプセル方式として, 気球本体を極限まで軽くする方法について検討する。耐圧環境を必要とする輸送中および金星大気を降下中は, 気球本体に圧力差による負荷が生じないように気球全体を少し大きい圧力容器に収納して輸送し, 浮遊高度に到達したところでこの容器を開き投棄する。したがって, 気球本体は浮遊中に生じるわずかな圧力差に耐える構造であればよく, 非常に軽くすることができるため, 従来の単体方式と比較して2∿4倍に搭載重量を増やすことが可能である。
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