沖縄の常緑広葉樹林地における皆伐 5 年後の実生更新
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概要
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本論文は亜熱帯照葉樹林地帯において,天然林皆伐跡地の天然更新とくに萌芽更新システムに関する研究の一環をなすものである。皆伐5年後の林分に発生している,根株の萌芽枝以外の森林樹種の実生の成長と林分構造について毎木調査を実施した。実験地は沖縄島北部に位置する琉球大学農学部附属与那演習林のイタジイの優占する常緑広葉樹林である。林分を構成する実生には75樹種が出現し,平均胸高直径と平均樹高はそれぞれ0.90cm,1.79mであった。75樹種のうち,54種が伐採前樹種でそれらの平均胸高直径と平均樹高はそれぞれ0.90cm, 1.80mとなり,その他の21種は侵入樹種で,それらの平均胸高直径と平均樹高はそれぞれ0.89cm, 1.78mであった。実生林分について伐採前樹種と侵入樹種の平均胸高直径と平均樹高の成長には差異がみられなかった。樹高階級をみると伐採5年後の実生林分では優占種はまだイタジイはでなく,エゴノキ,ウラジロカンコノキ等が優占していることを示した。伐採前樹種の8種が毎木調査あるいは小調査区に出現せず,実生林分の構成種とならなかった。
- 2001-12-01
著者
-
新里 孝和
琉球大学農学部付属演習林
-
呉 立潮
琉球大学
-
萩原 秋男
琉球大学理学部海洋自然科学科
-
新里 孝和
琉球大・農・附属演習林
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萩原 秋男
琉球大学理学部
-
呉 立潮
中南林業科技大学資源与環境学院:琉球大学熱帯生物圏研究センター
-
新里 孝和
琉球大学農学部
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