<資料・研究ノート>イネの葉枯れ,穂枯れ現象とそれらを原因する病原菌 II : タイ・マレーシアおよび台湾産罹病穂からの分離菌
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概要
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1966年10∿11月, タイ, マレーシア, 台湾の各地から罹病イネ穂を採集して, それらの変色籾から菌類を分離し, わが国産のそれと比較検討した。タイ, マレーシア, 台湾の各地で採集した籾には, 採集時期の関係もあって稔実不良のものも少なくなかったが, 稔実良好なものもすべて著しく変色していた。分離した菌類のうち, Phoma sp.は日本および台湾北部産の籾からよく分離されたが, 台湾中部(台中), タイ, マレーシア産の籾からは全く分離されなかった。Curvularia lunataは台湾, タイ, マレーシア産籾からは普遍的にかなりの頻度で分離されたが, 滋賀県産の籾からは少なかった。Trichoconis padwickii. Hansfordia sp.はタイ国産籾からのみ分難された。またNigrospora oryzaeは台湾, タイ国産籾からかなりの頻度で分離された。これらの菌類はほとんどすべて玄米中からも分離された。
- 京都大学の論文
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