学内演習における生活援助技術の習得度(3) : 実技試験「足浴」の結果より

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概要

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平成10年度,11年度の実技試験「足浴」の得点状況を分析し,難易度の高い行為を明らかにした。分析の結果,難易度の高い行為は「ウォッシュクロスを軽くしぼり,折りたたんで石鹸をつける」「バスタオルで片足ずつ水分を拭きとる」「看護婦に遠い方の足を持ち上げ,適切な圧でこすり洗いする」であり,比較的難易度の高い行為は「ウォッシュクロスに石鹸をつけ直し,看護婦に近い方の足を適切な圧でこすり洗いする」「足先からすすぎ湯をし,石鹸分を洗い流す」であることがわかった。また,難易度の高い行為の特性は'体験してみなければ,見ただけでは具体的にわからない''意識的な工夫と手指の器用さが求められる''左右の手で同時に別の動作をしなければならない'行為であることが明らかになった。今後の演習の指導方法としては,準備から後片付けまでを一連で指導するだけではなく,難易度の高い行為を部分的にとりあげて,繰り返し指導することが必要である等が示唆された。
神戸市看護大学短期大学部の論文
2001-03-27

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