シャワー浴に関する研究の現状と動向
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概要
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清潔の援助技術であるシャワー浴の援助は,臨床では日常的に行なわれる頻度の高い技術である。しかしながら学内施設や時間の限界,プライバシー等の問題があり,演習せず講義のみで教授している。臨床ではシャワー浴介肋の機会が多く,実習で初めて見学,実施する学生は戸惑いも大きい。そこで実習に向けて根拠が明確で手軽に活用できる教材を作成したいと考えている。その前段階として,文献からシャワー浴に関するこれまでの研究内容を把握し分析・整理を試みた。文献検索の結果得られた56件を内容別に【原則・基準】【生理・心理的影響の検証】 【疾患・状態別の施行】【装置・用具の開発】の4項目に分類した。教科書の状況は内容・量共に非常に少なく,入浴の一部として記載されていることが多いこと,文献の状況は【疾患・状態別の施行】は比較的多く,【原則・基準】や根拠となる【生理・心理的影響の検証】は少ないことがわかった。さらに生理・心理的影響について,より科学性,客観性のある方法を用いて検証を行っていく必要があるごと,看護師の判断の材料となる科学的根拠に裏付けされた知識がより必要になること等が示唆された。今後,さらに研究を積み重ね原則化し学生が根拠をシンプルに理解でき,イメージしやすいように工夫することが必要である。
- 神戸市看護大学短期大学部の論文
- 2003-02-28
著者
-
蛭子 真澄
神戸市看護大学短期大学部(基礎看護学)
-
榎田 守子
神戸市看護大学短期大学部(基礎看護学)
-
山川 加世子
神戸市看護大学短期大学部
-
田嶋 憲子
神戸市看護大学短期大学部(基礎看護学)
-
蛭子 真澄
神戸市看護大学:基礎看護学
-
榎田 守子
神戸市看護大学短期大学部:基礎看護学
-
田嶋 憲子
神戸市看護大学短期大学部基礎看護学
-
山川 加世子
神戸市看護大学短期大学部:基礎看護学
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