看護記録のあり方に関する研究(4) : 看護実践が有効に伝わる記録とは

概要

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過去3年間にわたって、看護記録のあり方について研究を重ねてきた。看護記録に関しては現場の関心も高く、文献で報告している施設のほとんどが問題意識をもっている。記述方法についても、POS方式、経時的記述など様々で、一つの施設でも病棟によって異なるところも多い。看護記録の目的・役割・機能という視点から現状を分析すると、記述内容および記録様式の両面で様々な問題が抽出された。これらの問題を分類・整理し、解決に向けての対策を検討した。もっとも大きな問題は、看護の実践内容が明示されてなく、有効に伝わらないということであった。そこで、看護計画に沿って、目標を達成するための看護実践が記述しやすい様式を検討し、試案1・2として提案した。試案1は、経過記録用紙と看護計画用紙を一体化したもので、毎日の記録時に看護目標を意識できるという長所がある。試案2は、看護計画に沿った記述だけを最優先したもので、実践のプロセスがひと目でわかるという長所がある。
神戸市看護大学短期大学部の論文
2005-03-01