画像所見に基づくクローン病治療法の変遷
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概要
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クローン病画像診断及び治療の変遷クローン病に対しては,腸管病変の部位,範囲,解剖学的重症度を踏まえてこそ合理的治療が可能となる.画像情報はクローン病の治療選択に必須である.CDを診断する上で,ひとつだけでゴールドスタンダードとなる基準はない.診断は臨床的評価のほか内視鏡的,組織学的,放射線学的および/または生化学的検査の組み合わせで確定される.小腸CDが疑われる症候性患者で狭窄が除外された場合,回腸終末部の内視鏡検査が正常もしくは不可能な場合,またはX線透視もしくは断面イメージングで病変が認められない場合,カプセル内視鏡検査を検討する.X線検査,特に小腸二重造影検査は粘膜病変および腸管壁全層の病態を把握するのに最も有用である.この検査はCDで最も重要な小腸の過去,現在の病態を評価する上で欠くべからざるものである.またダブルバルーン小腸内視鏡は小腸病変部の生検が可能となり,さらには小腸狭窄部を拡張するのにも用いられる.
- 2011-09-20
著者
-
金井 隆典
慶應義塾大学 医学部 消化器内科
-
高添 正和
社会保険中央総合病院 内科
-
高添 正和
社会保険中央総合病院内科
-
高添 正和
社会保険中央総合病院炎症性腸疾患センター
-
高添 正和
社会保険中央総合病院
-
高添 正和
社会保険 中央総合病院 内科
-
畑田 康政
社会保険中央総合病院 消化器内科・内視鏡センター
-
金井 隆典
慶應義塾大学 消化器内科
-
畑田 康政
社会保険中央総合病院 内科
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