6種フグ類の小棘の形態と分類
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概要
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フグ6種類の小棘を観察し,種間の相違を明らかにした.フグの小棘は表皮から突き出た棘と真皮中に左右および前後に延びた出根より構成された基底部からなる.その基底部の形態的特徴から,サンサイフグとメフグをタイプIに,サバフグ属4種をタイプIIのグループに分類した.さらに,グループ内の種間の形態的特徴を先端部の分岐数を含めた前出根数と後出根数の組み合わせのパターンおよび各パターンの出現率ならびに各出根の長さおよび幅を計測することにより,比較した.その結果,サンサイフグとメフグの両種間およびドクサバフグを含むサバフグ属4種間の違いを明確にすることができた.小棘の基底部の形態的所見がフグの種鑑別に有効な指標の1つになると考えられた.
- 社団法人 日本食品衛生学会の論文
- 2007-08-25
著者
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