秋田産はたはたずしの化学成分と微生物相の地域特性
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
秋田県産のはたはたずし製品について秋田県内3地域の代表的製品の製品形態,各種化学成分,遊離アミノ酸,有機酸,遊離糖類,微生物について検討した結果,以下の特徴を明らかにした.(1)沿岸北部の製品は原料にハタハタ,米,野菜を主に使用し,熟成期間が短く乳酸発酵がない早ずしである.主に食酢処理による酢酸の浸透により微生物を抑制していた.(2)沿岸中央部の製品は原料にハタハタ,米,米麹,野菜を主に使用し,乳酸発酵があるなまなれずしである.使用原材料ではいずしに近く,米麹,野菜を使用し乳酸発酵を促進するなまなれずしの伝統的な製造法に近かった.(3)沿岸南部の製品は原料にハタハタ,米飯,米麹,野菜を主に使用し,米飯の米麹による糖化を十分に行っているが,乳酸発酵はない早ずしである.使用原材料ではいずしに近いが,食酢処理による酢酸の浸透および米飯の米麹による十分な糖化と砂糖添加による水分活性低下で微生物を抑制していた.これらの結果から秋田県のハタハタずし製品は乳酸発酵があるなまなれずしタイプと早ずしタイプの2つに分類された
- 2007-07-15
著者
-
塚本 研一
秋田県農林水産技術センター総合食品研究所
-
戸枝 一喜
秋田県農林水産技術センター総合食品研究所
-
船木 勉
秋田県農林水産技術センター水産振興センター
-
松永 隆司
秋田県立大学
-
大久 長範
秋田県農林水産技術センター総合食品研究所
-
戸枝 一喜
秋田県総合食品研究所 管理室
-
塚本 研一
秋田県総合食品研究センター
関連論文
- Neurospora crassa N2-44 由来グリコーゲン枝作り酵素による高度分岐澱粉の調製とその性質
- 秋田産はたはたずしの化学成分と微生物相の地域特性
- 研究解説 糖質関連酵素等を利用した大豆加工廃棄物からのオリゴ糖類の生産について
- γ-アミノ酪酸高含有米糠の製造法
- 籾殻の爆砕・蒸煮処理残渣及びその灰化物の諸性質
- Neurospora crassa N2-44 由来グリコーゲン枝作り酵素による高度分岐澱粉の調整とその性質
- コーンハルおよびビートパルプからの高圧蒸煮によるアラビノースの生成
- コーンハルおよびビートパルプからの高圧蒸煮によるアラビノースの生成
- 3S73 モミ殻からのキシロオリゴ糖の生産システム
- でん粉枝付け酵素を利用した新規加工でん粉の開発
- 新規なキシラナーゼとキシロオリゴ糖の調製
- 変敗したネマガリタケ水煮缶詰から分離されたBacillus subtilisによるネマガリタケの軟化機構
- 高齢者の嗜好に合致した加工食品の開発と品質評価技術
- 秋田県沿岸海域で漁獲されたハタハタArctoscopus japonicusの肉および生殖巣中の脂質成分の季節的変動
- 秋田産はたはたずしの化学成分と微生物相の地域特性
- 秋田県沿岸海域で漁獲されたハタハタArctoscopus japonicusの肉および生殖巣中の脂質成分の季節的変動
- 清酒麹の酵素活性に及ぼす原料米タンパク質組成の影響
- 子豚におけるGABA製造残渣の飼料価値の評価
- 3Ea03 米糠乳酸発酵素材による脂質代謝改善効果(醸造学,醸造工学,一般講演)
- 米糠を用いたLactobacillus brevis IFO12005によるγ-アミノ酪酸含有組成物の生産(2007年論文賞紹介)
- 米糠を用いたLactobacillus brevis IFO12005によるγ-アミノ酪酸含有組成物の生産
- 食塩のにがり成分が調理特性に及ぼす影響
- 市販食塩の成分含量, 味覚センサ応答値および官能評価の関係
- 秋田県男鹿半島沿岸海水の主要無機成分と味覚センサ応答値の季節変動
- 近赤外分光法による濃縮海水の主要無機イオン成分の測定
- 原料海水の濃縮における交流電場の利用
- 近赤外分光法による濃縮海水の塩素濃度の測定
- ハタハタ (Arctoscopus japonicas) 卵塊からの新規粘性タンパク質の分離
- 無洗米副産物を用いた Lactobacillus brevis IFO12005 によるγ-アミノ酪酸の生産
- 変敗したネマガリタケ水煮缶詰から分離された Bacillus subtilis によるネマガリタケの軟化機構
- 米糠を用いた Lactobacillus brevis IFO12005 によるγ-アミノ酪酸含有組成物の生産
- 塩味を強調する梅塩の開発
- 塩味を強調する梅塩の開発