B型急性肝炎とHBVキャリア急性増悪のCLIA法IgM-HBc抗体価による判別
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概要
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B型急性肝炎53例とHBVキャリア急性増悪例60例のIgM-HBc抗体を化学発光免疫測定法にて測定し,本法がB型急性肝炎とHBVキャリア急性増悪の判別に有用であるかどうかについて検討した.B型急性肝炎53例全例IgM-HBc抗体価が1.0S/CO以上を示し,HBVキャリア急性増悪例では60例中36例(60%)が1.0S/CO以上を示した.抗体価1.0S/CO以上を陽性とする定性判定を用いた正診率は68%であった.一方,IgM-HBc抗体価が10.0S/CO以上を示した症例は,B型急性肝炎では53例中49例(92%),HBVキャリア急性増悪例では60例中4例(7%)であり,抗体価10.0S/COを用いた両者判別の正診率は93%であった.以上の結果,B型急性肝炎とHBVキャリア急性増悪例との判別値として抗体価1.0S/COは不適であり,10.0S/COを用いることにより,高い正診率で判別が可能であると考えられた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
- 2006-06-25
著者
-
中尾 瑠美子
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター
-
石橋 大海
国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター
-
石橋 大海
国立病院長崎医療センター臨床研究センター
-
矢野 公士
国立国際医療研究センター 肝炎・免疫研究センター
-
矢野 公士
国立病院長崎医療センター 臨床研究センター
-
矢野 公士
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター国際医療協力室
-
石橋 大海
国家公務員共済組合連合会新小倉病院 肝臓病センター
-
石橋 大海
長崎医療セ 臨床研究セ
-
石橋 大海
国立病院機構長崎医療センター消化器内科
-
上平 幸史
九州厚生年金病院内科
-
大畑 一幸
国立病院機構長崎医療センター消化器内科
-
小森 敦正
国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター
-
大黒 学
国立病院機構長崎医療センター消化器内科
-
大黒 学
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター消化器内科
-
上平 幸史
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター消化器内科
-
長岡 進矢
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター消化器内科
-
大畑 一幸
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター消化器内科
-
阿比留 正剛
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター消化器内科
-
小森 敦正
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター消化器内科
-
八橋 弘
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター消化器内科
-
石橋 大海
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター消化器内科
-
明時 正志
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター研究検査科
-
土田 貴彦
アボットジャパン株式会社
-
楠本 浩一郎
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター
-
松本 武浩
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター
-
八橋 弘
長崎医療センター
-
阿比留 正剛
国立病院機構長崎医療センター 治療研究部
-
長岡 進矢
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター臨床研究センター
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