イネ科牧草・雑草上におけるクモヘリカメムシとホソハリカメムシの発生動態
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概要
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2002〜2004年に茨城県南部においてイタリアンライグラス圃場とイネ科雑草地でのクモヘリカメムシおよびホソハリカメムシの個体数調査を行い, 両種の発生動態を比較した.クモヘリカメムシの越冬世代成虫は, 6月末から7月上旬にかけて出現した.そのすぐ後に第1世代幼虫が出現し, 10月までに2回幼虫の発生ピークが現れた.一方, ホソハリカメムシの越冬世代成虫は5月はじめにはすでに発生が認められたが, 幼虫は6月下旬〜7月中旬までほとんど発生せず, その後もクモヘリカメムシほど明瞭な個体数ピークは観察されなかった.クモヘリカメムシ越冬世代成虫の出現開始日および有効積算温度にもとづき, 本種は茨城県中南部では年2世代発生すると推定された.本地域におけるコシヒカリの栽培体系では, イネ科雑草地における第1世代成虫の羽化開始時期よりも前に, 本種成虫の水田への侵入最適期が終わる場合が多いと考えられた.
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 2005-11-25
著者
-
安田 哲也
中央農研
-
安田 哲也
農業生物資源研
-
竹内 博昭
九州沖縄農研
-
渡邊 朋也
中央農研
-
渡邊 朋也
中央農業総合研究センター
-
鈴木 芳人
中央農業総合研究センター
-
竹内 博昭
中央農業総合研究センター
-
石崎 摩美
中央農業総合研究センター
-
安田 哲也
中央農業総合研究センター
-
奥谷 恭代
鳥取県農業試験場
-
石崎 摩美
中央農研
-
奥 慎太郎
中央農業総合研究センター
-
橘 真一郎
中央農業総合研究センター
-
渡邊 朋也
中央農業総合研究セ
-
奥谷 恭代
鳥取県農林総合研究所農業試験場:鳥取大学大学院連合農学研究科
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