クモヘリカメムシ個体数と斑点米発生数との関係およびその変動要因
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概要
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水田におけるクモヘリカメムシの個体数と斑点米発生数との関係に影響を及ぼす要因を明らかにするために, 目合1mmのポリエチレン製の防虫網で覆った1.6×1.6×1.5mの鉄枠を水田に設置し, クモヘリカメムシ卵を網枠あたり6∿36個の6段階の密度で放飼した.ふ化幼虫数は, 残された卵殻の観察によって推定し, 生存個体数は収穫時に調べた.斑点米発生数は収穫後に粒厚1.8mm以上の全精玄米を対象に調査した.その結果, 放飼卵数に対する斑点米発生数の変動は大きかったが, 推定ふ化数および収穫時生存個体数に対する斑点米発生数の回帰直線の決定係数は高かった.放飼卵数と推定ふ化数との間には有意な相関は認められなかった.推定ふ化数と収穫時生存個体数との回帰直線の決定係数は高かった.推定ふ化率のヒストグラムは, 0∿20%と80∿100%の階級の頻度が高い分布を示した.推定ふ化率が0%に近かった網枠では, 卵殻の一部を残して消失した卵が多数観察された.これらは捕食性天敵により捕食されたと推定された.以上から, 水田においてクモヘリカメムシによる斑点米発生数を予測する上で, 侵入成虫密度の推定よりもふ化幼虫密度の推定が重要であると考えられる.
- 2005-05-25
著者
-
竹内 博昭
九州沖縄農研
-
渡邊 朋也
中央農研
-
渡邊 朋也
中央農業総合研究センター
-
鈴木 芳人
中央農業総合研究センター
-
竹内 博昭
中央農業総合研究センター
-
石崎 摩美
中央農業総合研究センター
-
MA De
中央農業総合研究センター
-
石崎 摩美
中央農研
-
渡邊 朋也
中央農業総合研究セ
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