治療が中止できたてんかん : 治療終結のための基準
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概要
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長期間臨床発作が持続した慢性てんかんの中, 著者らの基準を満たし, 一定の手続きを経て投薬を中止した後も発作が再発しなかった19名のうち, 予後が良好なBECCTを除いた15名を報告した。著者らの治療終結の基準は, 1)発作が2年間抑制され, この間に脳波検査でてんかん性異常波の消失が確認されたら薬を減らし始める, 2)減量は異常波の消失を確認しながら徐々に行う, 3)減量の開始から投薬中止までの期間はおよそ2年とする。治療が終結した患者の多くは他の医療機関から発作の抑制が困難なために植田病院てんかんセンターに紹介された者で, 発作型は部分発作が10名(CPS3名, その他が7名), 全般発作はGTCが3名, West症候群とLennox症候群がそれぞれ1名である。発作の初発から治療中止までの平均期間は, CPSが14.9年, その他の部分発作は11.0年, GTC12.3年であった。
- 日本てんかん学会の論文
- 1990-04-30
著者
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中沢 洋一
久留米大学医学部精神神経科
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石田 重信
久留米大学医学部精神神経科
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辻丸 秀策
久留米大学大学院比較文化研究科
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佐藤 洋美
久留米大学精神神経科
-
安楽 武彦
久留米大学精神神経科
-
植田 清一郎
植田病院てんかんセンター
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