ガン患者の抑うつと不安について : 自己評価尺度をもちいて
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概要
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Liaison Psychiatry in Cancer care, that is Psychooncology is concerned with the psychological, social, and behavioral aspects of cancer. One of major academic area addresses the role that psychological and behavioral variables may have in cancer risk and survival. Many studies suggested that 10-40% of hospitalized cancer patients with cancer was moderately or severely depressed. These valiability might have been caused by differences among each study, severelity of cancer, medication. In this study, we examined the prevalence of depression and anxiety disorder in hospitalized caner patients, using Zung's Self- Depression Rating Scale, and Self- Anxiety Rating Scale. Method: The data for this Study were obtained as follows: 31 hospitalized cancer patients, 24 hospitalized patients who suffered form other disease, and 40 healthy volunteers. After obtain of extremely informed- consent, all subjects were given Zung's Self- Depression Rating Scale( SDS) , and Self- Anxiety Rating Scale(SAS). The self- rated form were not looked at nor scored until the completion of the study. SAS and SDS were given on randomly selected days to a normal control group of 40 individuals, Who were at work at the hospital. Cut-off points, over 40 in total score, were used for deciding diagnosis as depression, anxiety disorder. Wilcoxn's test and kais square analysis (SPSS Macintosh Ver.6) were used for statistical analysis of Total score of SAS and SDS score. Results and conclusion: The means of the total score of SDS were 43.6 in cancer patients, 36.4 in other hospitalized patients, 25.8 in normal subjects. The mean of total score of SDS in cancer patients was higher than that of normal volunteers, significantly p<0.05 The number of depressive patients were 15 (48.4%) in cancer patients, (29.2%)7 in other patients group. The rate of depression in cancer patients was higher than other patients group, comparatively (p= 0.055) The means of the total score of SAS were 37.5 in cancer patients, 32.6 in other hospitalized patients, 26.2 in normal subjects. The mean of total score of SDS in cancer patients, and other patients group were higher than that of normal volunteers, significantly (p<0.05) But there was no significant differences between cancer patients and other patients group in means of total SAS acore. The number of anxiety patients were 10 (32.3%) in cancer patients, (16.7%)4 in other patients group. These results revealed that Zung's Self Depression and Anxiety Rating Scale were very useful for screening, and treatment of mood and anxiety disorder in hospitalized cancer patients, and for obtaining of beneficial effects on quality of life.
- 久留米大学の論文
著者
-
前田 久雄
久留米大学医学部精神神経科学教室
-
内村 直尚
久留米大学医学部精神神経科
-
内村 直尚
久留米大学医学部精神神経科学教室
-
松永 みな子
久留米大学医学部精神神経科
-
松永 みな子
久留米大学文学神経精神医学教室
-
前田 久雄
久留米大学 医学部精神神経科学教室
-
前田 久雄
久留米大学 医学部神経精神医学教室
-
辻丸 秀策
久留米大学大学院比較文化研究科
-
福山 裕夫
久留米大学大学院比較文化研究科
-
恵紙 英昭
久留米大学医学部神経精神医学講座
-
恵紙 英昭
久留米大学医学部精神神経科学教室
-
大村 重成
久留米大学医学部精神神経科
-
山田 英孝
久留米大学医学部精神神経科
-
木村 義男
大牟田市立総合病院
-
境 啓子
大牟田市立総合病院
-
村上 弘子
大牟田市立総合病院
-
前田 久雄
若久病院
-
大村 重成
久留米大学文学神経精神医学教室
-
辻丸 秀策
久留米大学 医学部精神神経科
-
恵紙 英昭
久留米大学医学部先進漢方医学講座
-
前田 久雄
久留米大学精神神経科学教室
-
山田 英孝
久留米大学文学神経精神医学教室
-
内村 直尚
久留米大学
-
恵紙 英昭
久留米大学先進漢方医学:久留米大学神経精神医学
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