カラスウリに新発生したOidium属Reticuloidium亜属うどんこ病菌とキュウリに発生する同亜属菌の異同
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概要
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2008年11月,東京都立川市において,カラスウリ (Trichosanthes cucumeroides;ウリ科) 上にOidium属Reticuloidium亜属菌 (OR菌) によるうどんこ病の発生を初確認した。本菌と,近年東京都で広範に発生しているキュウリ上の同亜属菌の異同を調査した結果,両菌は形態的によく一致し,rDNA-ITS領域の塩基配列も100%の相同性を示した。さらに接種試験で,カラスウリOR菌およびキュウリOR菌は,ウリ科植物9種およびの花き類3科6種に対して同様の病原性を有したが,うどんこ病抵抗性のキュウリ3品種に対する病原性は異なり,カラスウリOR菌のみが本病抵抗性品種を激しく発病させた。
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