家兎筋肉中に存在する蛋白分解酵素について
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概要
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(1)新鮮な兎筋肉についてその抽出液を予め所定のpHにおいて35°, 10分間incubateして沈澱を除いた上澄液を酵素液として用いることにより,酸性,中性及びアルカリ性に夫々最適pHを有する蛋白分解酵素の存在を見出した. (2)凍結貯蔵した筋肉の抽出液中には酸性及びアルカリ性pHにおいてのみ酵素活度が存在した. (3)兎筋肉のアセトン粉末の抽出液中には酸性及び中性pH域において酵素活度が認められた. (4)アルカリ側pH域に活度を有する酵素は燐酸イオン及びジニトロフェノールにより阻害される. (5)酸性側pH域に活度を有する酵素はアセトンにより分別精製され,還元剤及び金属イオンの影響を受けない, 2価鉄イオンの影響については従来の報告と異なる結果を得,それについて詳細に考察した.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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