ハス種子蛋白質分解酵素に関する研究(第1報) : プロテアーゼ活性の検出と酵素の部分精製
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概要
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ハス(Nelumbo nucifera Gaertn)種子中のプロテアーゼ活性の検出を目的として,種子のNaCl抽出液より 第2表精製の過程 硫安分画,酸処理,リン酸カルシウムゲル吸着により粗酵素を得て,二,三の性質を調べた. (1) 酵反性と素活応時間の関係,および蛋白量と活性との関係を調べた. (2) 基質にカゼイン,ハス種子蛋白質を用いた場合の反応最適pHは2.5,ヘモグロビンを用いた場合は3.5であった. (3) 熱に比較的弱く, 50°, 10分処理ですでにその活性は原酵素活性の17%に, 30分後には10%に低下した. 60°では10分後に11%, 30分後には8%になった. つぎに,さらに酵素の精製方法を検討し,CM-セルロースカラムクロマトグラフィー,セファデックスG-100ゲル瀘過を行ない精製を進めた.その結果,精製倍率278倍(収量27%)の酵素を得たが,まだなお純粋均一酵素蛋白質とは認め難かった.
- 社団法人 日本農芸化学会の論文
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