ハス種子蛋白分解酵素に関する研究 : ハス種子蛋白分解酵素の精製法の検討
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概要
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ハス種子プロテアーゼの活性測定条件及び精製法の検討を行つた.(1)6M尿素変性カゼインに対する最適pHは4.0で,この条件下では熱変性のものを基質とした場合に比して,約4倍の高活性を示した.そこで,酵素活性の測定は,尿素処理したものを基質として使用した.(2)ハス種子から抽出した酵素液を,透析,pH処理,硫安分画,エタノール分画などで処理し,前報に於けるSephadex G-100ゲルロ過処理段階のものより精製度において若干高い部分精製酵素標品を得た.(3)更に精製された酵素標品を得るため,DEAEセルロースのクロマト及びバッチ処理,Sephadex G-100及びG-200ゲルロ過,CMセルロースカラムクロマトグラフイー,澱粉ゾーン電気泳動の検討を行つた.DEAEセルロースバッチ処理及び澱粉ゾーン電気泳動の使用により部分精製標品を精製し,5倍程精製度を高めることができたが,しかし,この精製酵素はまだ相当の不純蛋白を含むことを認めた.
- 千葉大学の論文
- 1965-12-31
著者
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