外葉除去, 予冷法及び予冷開始の遅れがコカブの品質変化に及ぼす影響
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概要
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コカブの予冷出荷に関して, 外葉の除去が残存部位の数種内容成分や外観品質の変化に及ぼす影響を検討するとともに, 予冷法や予冷開始の遅れが品質低下に及ぼす影響についても検討した. 得られた結果の概略は以下のようであった.1, 黄化や腐敗の発生が早い外葉の除去を行っても, 残存各部位のアスコルビン酸, 全糖, クロロフィル含量の変化, 黄化や腐敗の進行速度には大きな影響はみられなかった. このことから, 外観品質の保持面で, 荷造り時に葉部とかぶ部のバランスを損ねない範囲でてきる限り外葉を除去するのが望ましいと考えられた.2. コカフの予冷法としては差圧通風予冷法が最適と考えられ, 2°Cの冷風で了冷すれば, 2.5時間で27°Cから4°C程度まで冷却できた. 強制通風予冷法は冷却速度が遅いこと, 真空予冷法は時によってかぶ部に割れが入ることが問題と考えられた.3. 予冷開始が遅れるとその後の品傷みの進行が速いので, 収穫後できる限り早期に予冷を開始する必要があると思われた. 特に, 外気温が高い時期, 冷却速度の遅い予冷法を使う場合や予冷後常温流通される場合などでは, この点への配慮が屯要になると思われた.
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