B型慢性活動性肝炎でのインターフ***ン治療による肝内HBc抗原の局在の変化と肝組織所見の推移
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概要
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インターフ***ン治療を行つたHBeAg陽性のB型慢性活動性肝炎14例を対象に治療前後に採取した肝生検組織での肝内HBcAgの局在の変化と肝組織所見の推移を Knodell らのHAIスコアを用いて検討した. HBcAgの検索は酵素抗体間接法で行い核内 (nHBcAg) と細胞質内 (cHBcAg) に分けて検討した. 治療前のHBcAgは核内と細胞質内で有意差を認めなかつた. しかし, nHBcAgは治療後に有意 (p<0.001) に減少するもcHBcAgの有意の減少は認めなかつた. 治療後にDNA-PとHBeAg が陰性化した群と持続陽性の群に分けて検討してもnHBcAgはこれらウイルスマーカーの有無とは関係なく減少したが, cHBcAgはDNA-Pの陰性化群でのみ有意 (p<0.05) に減少した. HAIスコアは治療後に有意 (0.05<p<0.001) な改善を認めた.
著者
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岩井 眞樹
京都府立医大・第三内科
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奥野 忠雄
明石市立市民病院 肝臓内科
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武田 誠
京都府立医科大学第3内科
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新井 賢
京都府立医大第3内科
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進藤 道子
京都府立医科大学第3内科
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進藤 道子
京都府立医大第3内科
-
松本 昌之
京都府立医科大学第3内科
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松本 昌之
京都府立医大第3内科
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武田 誠
京都府立医大第3内科
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