胆汁うつ滞におけるLP-X亜分画の生成機序に関する実験的研究
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概要
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胆汁うつ滞において出現する異常リポ蛋白LP-Xは zonal ultracentrifugation により, さらにLP-X1とLP-X2との2分画に分離される. それらの生成機序を明らかにするため, 総胆管結紮ラットおよびα-naphtylisothiocyanate (ANIT, 200mg/kg) 経口投与ラットを用いて検討した. 総胆管結紮群では72時間後にLP-X1がLP-X2より優位に増加した. 一方肝内胆汁うつ滞のモデルとみなされるANIT群ではLP-X2のみ出現した点で異なつていた. またLP-X2にはLP-X1には認められないApo Eが検出され, 電顕においてはいずれも連銭形成が認められた. 以上のことより, LP-X1は胆汁成分の血中への逆流により形成され, Apo Eは肝において合成されるため肝細胞がLP-X2の生成に少なからず関与していると考えられた.
著者
-
武藤 泰敏
岐阜大学医学部第1内科
-
高橋 善弥太
県立岐阜病院
-
山田 昌夫
岐阜大学医学部第1内科
-
吉田 洋
岐阜大学医学部第1内科
-
安藤 喬
岐阜大学医学部第1内科
-
山田 昌夫
岐阜大学医学部第一内科
-
吉田 洋
岐阜大学医学部第一内科
-
清島 満
岐阜大学医学部臨床検査医学
-
青木 泰然
岐北病院
-
清島 満
岐阜大学医学部第1内科
-
清島 満
岐阜大学医学部第一内科
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