薬物性肝障害の臨床統計 (第2報) : 日本における過去50年間の薬物性肝障害症例
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概要
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さきに私どもは, 昭和19年から48年末までの30年間に国内の医学雑誌に報告された薬物性肝障害症例を集計したが, 今回は大正14年から昭和49年末までの50年間の集計を実施した. この期間には総数3,330例の報告があり, 50年間を10年毎に5年代にわけ, 各10年毎の報告数をみると, 昭和40年代に症例が集中していた. 起因薬物を薬効別に分類すれば, 最多は化学療法薬, ついで中枢神経作用薬, 抗生物質, 循環器作用薬, ホルモン•ホルモン作用物質, 診断用薬の順で, これらの合計は総報告症例の90.22%をしめる. また個々の薬物別では, 有機砒素剤, thorium dioxide, DH 剤, ethionamide 系, chlorpromazine, erythromycin estolate, サルフア剤, PASなどによる肝障害症例が多かつた. 起因薬物のうち報告数の多いものにつき, 診断方法, 予後の集計を実施した. なお狭義の中毒性肝障害は, 過去50年間に877例の報告がみられた.
著者
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水野 孝子
関西医科大学
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笹川 美年子
関西医科大学第2内科
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塩崎 安子
関西医科大学
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鮫島 美子
関西医科大学
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塩崎 安子
関西医科大学第3内科教室
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龍見 幸二
関西医科大学第3内科教室
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笹川 美年子
関西医科大学第3内科教室
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鮫島 美子
関西医科大学第3内科教室
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