シュウ酸-臭化ナトリウム複合支持電解質中のスズ(IV)のポーラログラフ波について : 錯形成剤を用いるボルタメトリーの研究(第1報)
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概要
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シュウ酸-臭化ナトリウムを錯形成剤とするとスズ(IV)は半波電位-0.47ボルト(対S.C.E.)付近に良好な一段波を示す.この支持電解質を用いてスズ(IV)を定量するための基礎条件を検討し,次の結果を得た.シュウ酸0.1〜0.4<I>M</I>,臭化ナトリウム0.8〜1.1<I>M</I>,ゼラチン0.004%,供試液のpHは2.0〜2.3が最適である.この還元波は拡散律速であり,スズ(IV)→スズ(0)への還元と考えられる.また拡散電流の温度係数は+2.0%である.以上の条件で10<SUP>-3</SUP>〜10<SUP>-4</SUP><I>M</I>のスズ(IV)に対して,濃度と拡散電流との間に良好な比例性が得られた.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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