回転カーボンペースト円板電極を用いるチロシンとβ-(3,4-dihydroxyphenyl)-<I>l</I>-alanineの同時定量 : 固体電極を用いるボルタメトリー(第10報)
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概要
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カーボンペースト電極を回転円板電極として用い,回転数900rpm,走査速度02V/minで0.1〜1m<I>M</I>のDopaおよびチロシンの混合物の同時定量法を検討した.<BR>硫酸濃度は0.9〜1.2<I>N</I>の範囲がよく,限界電流は硫酸濃度が増すと粘度増加のため減少する.硫酸濃度5<I>N</I>以上では,サイクリックボルタメトリーの結果からDopaの酸化生成物の再還元波が+0.4V付近に生ずる.主波のほかに生ずる+0.4V付近の酸化還元波はカテコールの場合と同じく二量体または多量体のものと考えられる.1.08<I>N</I>硫酸中のDopaおよびチロシンの遷移時間定数はそれぞれ425,630であった.芳香族第1級アミンが共存するとDopa酸化物と反応し,Dopaの定量を妨害する.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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