カーボンペースト電極における銀イオンのクロノポテンシオメトリーおよびボルタメトリー : 固体電極を用いるボルタメトリー(第3報)
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概要
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カーボンペースト電極による銀イオンの還元は白金電極のように白金表面の酸化被膜の還元と重ならないため,良好なクロノポテンシオグラムが得られた.遷移時間定数は電流密度に無関係にほぼ一定値を示し,酸化波および還元波の遷移時間の比はほぼ1である.また,log(√τ-√<I>t</I>)/√τ対<I>E</I>は直線となろが,その傾斜の逆数は79mVで一電子還元の理論値59mVと異なる.<BR>走査速度0.2V/minのボルタメトリーのピーク電流値は電極に析出した銀の活量が一定せず,再現性はよくないが,検量線により10<SUP>-2</SUP>〜8×10<SUP>-2</SUP>m<I>M</I>の範囲で定量が可能であった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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