タリウム(III)オキシンキレートの熱分解
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概要
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タリウム(III)オキシンキレートはpH5.5の水溶液でほぼ完全に沈殿するが,110~120℃で乾燥しても完全に脱水しない.130℃付近から分子内電子移動反応が起こり,タリウム(III)からタリウム(I)に還元を受け,同時に8-ヒドロキシキノリンも遊離する.したがってタリウム(III)をオキシン塩として重量分析する場合には,厳密な条件下で行なわねばならない.熱重量分析,紫外および赤外吸収スペクトル,ポーラログラフ法および元素分析法を用いてタリウム(III)オキシンキレートの熱分解生成物について検討した.
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