ゼフィラミン-金属ヨウ化物の溶媒抽出 : ビスマスおよびタリウム(III)の吸光光度定量
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概要
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ゼフィラミン溶液とビスマスおよびタリウム(III)ヨウ化物錯アニオンの反応生成物をジクロルエタンに抽出してビスマスおよびタリウム(III)を定量するための条件を検討した.<BR>ビスマス:0.01<I>M</I>ゼフィラミン溶液10m<I>l</I>と新しく調製した0.3<I>M</I>ヨウ化カリウム溶液5m<I>l</I>を加えた水相のpHを5に保ち,10分後に抽出するときビスマスの10〜80μgが定量できる.ジクロルエタン溶液の極大吸収波長は360mμと490mμの2か所に認められるが,測定波長は490mμがよい.<BR>タリウム(III):ビスマスと同一条件(ただし,水相のpH6)でタリウムの10〜60μgが定量できる.ジクロルエタン溶液の極大吸収波長は395mμに認められ,錯体のモル比は1:1であることを認めた.両イオンの定量において銅,鉛およびスズ(IV)が妨害する.また,ビスマスの定量においてはタリウム(III)が妨害する.タリウム(III)の定量においてはビスマス,セリウム,鉄(III)が正誤差を与え,ヒ素(III),水銀(II)およびアンチモン(III)は負誤差を与えた.
著者
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志田 惇一
山形大学工学部物質工学科
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松尾 力
山形大学工学部応用化学科
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志田 惇一
山形大学工学部応用化学科
-
佐々木 俊次
山形大学工学部応用化学科
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志田 惇一
山形大学工学部
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松尾 力
山形大学工学部
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