フェノールフタリン-過酸化水素系における接触反応を利用した銅,マンガンのキレート滴定法
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概要
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フェノールフタリン-過酸化水素系に対する銅,マンガン(II)の接触作用をキレート滴定における終点指示に利用する銅,マンガンの定量法について基礎的な検討を行なった.<BR>アルカリ性溶液中における銅の接触反応は古くから知られているが,上記の反応系にマンガン(II)およびコバルトが炭酸水素ナトリウム溶液(pH9.7)中で,マンガン(II)が炭酸アンモニウム溶液中でそれぞれ接触作用を示すことを見いだした.<BR>リン酸塩緩衝溶液(pH11.5,銅の場合)あるいは炭酸アンモニウム(マンガンの場合)を含む既知濃度のEDTA溶液に指示系として0.2%フェノールフタリン1m<I>l</I>,0.3%過酸化水素0.5m<I>l</I>を加え,銅あるいはマンガン溶液で滴定する.滴定終点では接触酸化反応がすみやかに進行し,フェノールフタレインの生成により濃い赤色を呈する.滴定結果は通常の金属指示薬法とよく一致していた.逆滴定法によって亜鉛,カドミウムおよび鉛が定量できた.
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