バナジン酸塩による次亜リン酸塩および亜リン酸塩の電位差滴定
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概要
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次亜リン酸塩と亜リン酸塩が共存しているとき,それぞれの塩を定量する条件を確かめた.バナジン酸塩により次亜リン酸塩は亜リン酸を経て正リン酸塩に酸化されるが,銀塩が存在するときには正リン酸塩まで酸化される.亜リン酸塩は銀塩が存在しないときには正リン酸塩への酸化はほとんど認められない.硫酸酸性の検液に一定過剰量の0.1<I>N</I>パナジン酸アンモニウム溶液を加え2〜3分間煮沸し,未反応のバナジン酸塩を0.1<I>N</I>モール塩溶液で滴定する.次亜リン酸塩のみが定量される.別に検液の同一量に5%硫酸銀,濃硫酸溶液2m<I>l</I>と一定過剰量の0.1<I>N</I>バナジン酸塩溶液を加え2〜3分間煮沸する.未反応のバナジン酸塩を0.1<I>N</I>モール塩溶液で滴定する.次亜リン酸塩と亜リン酸塩の合量が求められる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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