チアミンによる水銀のけい光定量法
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概要
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本定量法は,チアミン(ビタミンB<SUB>1</SUB>)がアルカリ性において水銀イオンから生成する酸化水銀と反応して,チオクロムのけい光を発することを利用したものである.第二水銀,第一水銀のいずれもこの反応を示すが,第二水銀イオンのほうがけい光が強い.試料溶液にチアミン試液を加え,pH9.5で反応させイソブチルアルコールで抽出,得られたチオクロムのけい光を励起波長375nm,けい光波長430nmで測定する方法である.本定量法の定量下限は第二水銀イオンで0.05μg/m<I>l</I>,第一水銀イオンで0.20μg/m<I>l</I>であり,ジチゾン比色法に比べておよそ10倍感度が高い.本定量法はチオクロムの生成に影響を与える酸化,還元性の無機イオンにより妨害をうける.
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