海産魚類冷凍肉から調製したミオシンの性質の比較
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概要
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The Biochemical properties of myosins prepared from the frozen muscle of a few marine fish species and tilapia (a tropical freshwater fish) have been compared. 1) For various myosin preparations ATP-sensitivity values varied between 2 and 5. 2) Skipjack tuna myosin was found to retain remarkably high Ca2+-ATPase specific activity, while those of yellowtail and bigeye tuna had comparatively lower values. 3) Certain effectors, such as KCl, Ca2+ and Mg2+ showed essentially the same effects on fish myosin ATPases as they do on rabbit skeletal muscle myosin. 4) The sulfhydryl group contents (moles per 5×105g) were found to be 37-38 for skipjack tuna, yellowfin tuna and white marline myosins along with that of tilapia. Myosins of yellowtail and bigeye tuna were found to contain as few as 30-33 sulfhydryl groups. 5) When the relative thermo-stabilities of these myosins were compared in terms of the inactivation of Ca2+ATPase at 35°C, the sequence was found to be: tilapia, skipjack tuna, yellowfin tuna, white marline, bigeye tuna and yellowtail in decreasing order. 6) The ability of various fish myosins to combine with rabbit actin was determined by measuring the ATP-sensitivity and the stabilization of Ca2+ATPase to thermal denaturation. It was noted that myosins from tilapia, skipjack tuna, yellowfin tuna and white marline ratain fairly good actin combining ability.
- 公益社団法人 日本水産学会の論文
著者
-
木村 郁夫
北海道大学農学部
-
新井 健一
北海道大学水産学部
-
室塚 剛志
Department of Dermatology, University of California, San Francisco Medical Center
-
木村 郁夫
北海道大学水産学部生化学教室
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