Basedow病を合併した自己免疫性溶血性貧血の1例
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概要
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自己免疫性溶血性貧血(AIHA)とBasedow病との合併例を経験したので報告する.患者は28才の女性で,高熱,動悸,全身倦怠感,軽度の黄痩のため入院した.クームス試験陽性.ハプトグロビン消失,赤血球形態正常であるためAIHAと診断した.また,甲状腺機能亢進症状があり.123I摂取率高値, TRHテストにてTSHが無反応, T3抑制試験にて1231摂取率抑制されず,さらにTSH受容体抗体(TBII)を認め, Basedow病と診断した.赤血球自己抗体は,温式の血液型特異性をもたないIgGκ型の抗体が検出されたほか,冷式抗体の存在も疑われた. AIHAとBasedow病の確実な合併例は文献上本例が3例目で,両疾患の免疫学的な関係について考察を加えた。
著者
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大西 勝憲
北海道大学
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藤咲 淳
北海道大学第2内科
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鈴木 邦治
北海道大学
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中川 昌一
北海道大学
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渡部 一郎
北海道大学 大学院 医学研究科 リハビリテーション科
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向井 正也
北海道大学医学部保健診療所内科第2内科整形外科
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鈴木 邦治
北海道大学医学部第二内科
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佐川 昭
北海道大学第2内科
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清水 昌人
北海道大学医学部第2内科
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谷村 一秀
北海道大学医学部第二内科
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沖 一郎
北海道大学医学部第二内科
-
沖 一郎
北海道大学医学部第2内科
-
佐川 昭
北海道大学医学部第2内科
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谷村 一秀
北海道大学医学部第2内科
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藤咲 淳
北海道大学医学部第2内科
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