食道静脈瘤硬化療法施行中の心電図変化について
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概要
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Ethanolamine oleateによる食道静脈瘤硬化療法施行例60例(81回)の施行中ECG変化について検討した.<BR>異常ECGの発現頻度は,四肢誘導1つのモニタリングでは,上室性期外収縮9.9%,心室性期外収縮13.6%, ST低下7.4%,徐脈1.2%であり,通常の上部消化管内視鏡検査と同様の頻度であった.<BR>しかし,12誘導全部を完全モニタリングすると,硬化剤の血管内注入時,60%の症例で異常ECGが認められた.また内視鏡装着バルーンおよび止血バルーン拡張時に一致して異常ECGが出現した症例があった.<BR>これら異常RCGは,一過性であり,硬化療法実施に影響はなかったが,留意すべき点であると考えられた.
著者
-
池田 健次
虎の門病院(共済) 消化器科
-
荒瀬 康司
虎の門病院 健康管理センター
-
村島 直哉
虎の門病院消化器内科
-
熊田 博光
虎の門病院
-
茶山 一彰
虎の門病院消化器
-
中村 郁夫
虎の門病院消化器科
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