Ca拮抗薬の肝障害に対する抑制効果 : 肝障害におけるカルモジュリン,C-kinase系の関与
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概要
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Caイオノフォアによる遊離肝細胞障害に対する種々のCa拮抗薬の作用を比較検討した.またCaイオノフォアによる細胞障害の過程でのCalmodulin(以下CaM),cAMP, C-kinaseの関与を検討した.CaイオノフォアA23187による肝細胞からのLDH遊出を,(1) dihydropyridine系のnifedipineとnicardipineは10<SUP>-4</SUP>Mで95%以上抑制したが,同濃度のverapamilとdiltiazemは抑制しなかった.(2)CaM拮抗剤W-7は10<SUP>-6</SUP>-10<SUP>-5</SUP>Mで約40%抑えたが,10<SUP>-4</SUP>Mでは逆に増強した.(3)dibutyryl cAMPとcAMP phosphodiesterase阻害剤はいずれも抑制しなかった.(4)C-kinase阻害剤H-7は10<SUP>-6</SUP>-10<SUP>-4</SUP>Mで約30%抑えた.dihydropyridine系のCa拮抗薬は細胞内にCa<SUP>2+</SUP>が流入した後の過程に作用し保護効果をあらわすと考えられる.CaMとC-kinaseは細胞障害過程に一部関与することが示唆された.
著者
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飯田 吉隆
東京医科歯科大学第3内科
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神坂 和明
東京医科歯科大学第3内科
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前沢 秀憲
東京医科歯科大学第3内科
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前沢 秀憲
東京医科歯科大学医学部第三内科
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高梨 日出雄
東京医科歯科大学第3内科
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松田 春甫
東京医科歯科大学第3内科
-
前沢 秀憲
東京医科歯科大学
-
松田 春甫
東京医科歯科大学医学部第三内科
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神坂 和明
東京医科歯科大学医学部第3内科
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飯田 吉隆
東京医科歯科大学医学部第三内科
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