自己免疫性肝炎を急性発症したと考えられるPBCの1例
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概要
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44歳女性.1976年より肝機能障害を指摘.1981年第1回入院時,transaminaseと胆道系酵素値の中等度異常,IgMの高値,ASMA陽性を認め,ANAとAMAは陰性であり,組学的にCNSDCはなかったが,抗PDH抗体が陽性であり,無症候性PBCと考えられていた.1989年10月突然の黄疸,上腹部不快感出現し,第2回入院.T.bil, transaminase, γ-gl, IgMの急激な増加が認められ,加えてLE細胞現象陽性,ANA,抗DNA抗体,ASMA,抗M<SUB>2</SUB>抗体などが陽性となった(抗M4抗体は陰性).2回目の肝生検にて門脈域の炎症性細胞浸潤,piecemeal necrosis,線維性拡大などCAHの組織像が認められ,さらにCNSDC様の所見も見られたことより無症候性PBCに自己免疫性肝炎を急性発症した病態と推定した.PSL療法が著効し,自覚症状,transaminase, T.bilなどの肝機能,自己抗体力価,肝組織像は著明に改善した.
著者
-
高木 徹
福島県立医科大学医学部内科学第2講座
-
黒田 聖仁
福島県立医科大学医学部内科学第二講座
-
近藤 祐一郎
福島県立医科大学 内科学第二講座
-
佐藤 佳浩
福島県立医科大学 内科学第二講座
-
大平 葉子
福島県立医科大学 内科学第二講座
-
斎藤 孝一
福島県立医科大学第二内科
-
庄司 功
福島県立医科大学第二内科
-
西間木 友衛
福島県立医科大学
-
石幡 良一
福島県立医科大学 内科学第二講座
-
粕川 禮司
福島県立医科大学 内科学第二講座
-
森藤 隆夫
福島県立医大第2内科
-
佐藤 佳浩
福島県立医科大学第2内科
-
平原 美孝
福島県立医科大学第2内科
-
近藤 祐一郎
福島県立医科大学第2内科
-
庄司 功
福島県立医科大学第2内科
-
斎藤 孝一
福島県立医科大学第2内科
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