肝疾患の抗補体活性に関する研究
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概要
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各種肝疾患130例の患者血清につき,溶血補体価,抗補体活性,cryoglobulinを検索した.抗補体活性陽性頻度は,肝硬変症39.0%,慢性肝炎28.6%,急性肝炎5.6%であり,原発性肝癌,脂肪肝には認められなかった.抗補体活性陽性例は溶血補体価が10.0CH50以下の群に多く(p<0.001).また,HBs抗原陰性例に多かった(p<0.05).抗補体活性力価と溶血補体価は,肝硬変症(r=-0.576),慢性肝炎(r=-0.543)と負の相関を示した.cryoglobulinは肝硬変症9例,慢性肝炎3例に認められ,全例HBs抗原陰性例であり,10.0 CH50以下の低補体価を示し,1例を除いて抗補体活性陽性例であった.cryoglobulinは7例がIgGの単一型,5例はIgA, IgMを含む混合型で,Clq, RFを含む例もみられた.抗補体活性は全てのcryoglobulinに認められ,血清のそれより高値を示したが,非働化で減弱した.cryoglobulin抽出後血清の抗補体活性が著明に低下する例もみられたことから,抗補体活性因子の1つにcryoglobulinの関与が考えられた.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
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吉田 浩
福島県立医科大学 第2内科
-
森藤 隆夫
塙厚生病院内科
-
森藤 隆夫
福島県立医科大学 内科学第二講座
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正木 盛夫
福島県立医科大学第2内科
-
鈴木 秀幸
福島県立医科大学
-
西間木 友衛
福島県立医科大学
-
村井 隆夫
福島県立医科大学 第2内科
-
粕川 礼司
福島県立医大第2内科:ニューヨーク州立バッファロー大学細菌免疫学教室
-
吉田 赳夫
福島県立医大第2内科
-
大原 守弘
福島県立医科大学 内科学第二講座
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佐藤 幹夫
福島県立医科大学第2内科
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粕川 礼司
福島県立医大第2内科
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大原 守弘
福島県立医科大学第2内科
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吉田 赳夫
福島県立医科大学第2内科
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森藤 隆夫
福島県立医大第2内科
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西間木 友衛
福島県立医科大学第2内科
-
正木 盛夫
福島県立医大第2内科
-
吉田 浩
福島県立医大第2内科
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