原発性肝細胞癌および肝硬変における血清フェリチンの臨床的意義
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概要
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肝癌(原発性肝細胞癌)50例および肝硬変30例を対象として血清ferritinを測定し,その臨床的意義について検討を行なった.<BR>肝癌の66%,肝硬変の27%に血清ferritinの上昇をみた.肝癌での平均は,507.4±662.8ng/mlで,肝硬変の平均151.8±142.3ng/mlに比べ有意に高かった.α-Fetoprotein (AFP)との関係については,むしろAFP低値肝癌(400ng/ml以下)において,血清ferritinが高値を示す頻度が高かった.また細小肝癌の5例中4例において血清ferritinは,200ng/ml以上を示した.以上の成績から,血清ferritinは肝癌なかんずくAFP低値肝癌に対して有用なmarkerになりうるものと考えられる.なお血清ferritinとHBsAgおよび腫瘍サイズとの間には明らかな相関はえられなかった.さらに肝癌の治療と血清ferritinとの関係については,肝切除例あるいは制癌剤one shot療法例における変動を観察し,少しく言及した.
- 社団法人 日本肝臓学会の論文
著者
-
平井 賢治
久留米大学
-
谷川 久一
久留米大学
-
久保 保彦
久留米大学第二内科
-
桑原 靖道
久留米大学第2内科
-
金戸 昭
久留米大学医学部第二内科
-
阿部 正秀
久留米大学第2内科
-
長崎 嘉和
久留米大学第2内科
-
江畑 浩之
久留米大学第2内科
-
佐藤 克昭
久留米大学第2内科
-
金子 壽興
久留米大学第2内科
-
火野坂 徹
久留米大学第2内科
-
金戸 昭
久留米大学医学部第2内科
-
金戸 昭
久留米大学第2内科
-
久保 保彦
久留米大学 第2内科
-
長崎 嘉和
久留米大学医学部第2内科学教室
-
佐藤 克昭
久留米大学医学部第2内科
-
阿部 正秀
久留米大学医学部第二内科
-
江畑 浩之
久留米大学医学部第2内科
-
桑原 靖道
久留米大学医学部第2内科
-
長崎 嘉和
久留米大学医学部第2内科
-
金戸 昭
久留米大学医学部奥田内科
-
阿部 正秀
久留米大学医学部第2内科
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