シマアジVNNの予防法: PCR法を用いたSJNNV遺伝子の検出による産卵親魚の選別
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概要
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PCR法によるシマアジ親魚(生殖巣)からのウイルス性神経壊死症(VNN)原因ウイルス(SJNNV)遺伝子の検出結果と仔魚でのVNN発生との関係を検討した. その結果, VNNはウイルス陰性親魚群からの仔魚には発生せず, ウイルス陽性魚を含む新魚群の仔魚に発生した. また後者の親魚群からウイルス陽性魚を除去して産卵させて得た仔魚にはVNNは発生しなかった. 従ってPCR法によるウイルス遺伝子の検出はVNN防除のための親魚選別に有効であると考えられた.
- 日本魚病学会の論文
著者
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中井 敏博
Faculty of Applied Biological Science, Hiroshima University
-
西澤 豊彦
Faculty of Fisheries Sciences, Hokkaido University
-
虫明 敬一
水産総合研究センター養殖研究所
-
室賀 清邦
Faculty of Applied Biological Science, Hiroshima University
-
虫明 敬一
Komame Station of Japan Sea Farming Association
-
古澤 巖
Faculty of Agriculture, Kyoto University
-
西澤 豊彦
Faculty of Applied Biological Science, Hiroshima University
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