シマアジ稚魚のPasteurella piscicida 感染症
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概要
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1991年2月に長崎県下で中間育成されていたシマアジ稚魚が大量斃死した。斃死は約1か月続き, オキシテトラサイクリンおよびオキソリン酸の径口投与により終息した(死亡率34%)。病魚には顕著な外見的症状は認められなかったが, 臓器から一種類の細菌が分離され, 生物学的・血清学的性状からPasteurella piscicida に同定された。分離菌は健康なシマアジ稚魚に強い病原性を示し, またシマアジおよびマダイに致死性を有する菌体外毒素を産生した。
著者
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中井 敏博
Faculty of Applied Biological Science, Hiroshima University
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松岡 学
Ehime Prefectural Fish Disease Control Center
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室賀 清邦
Faculty of Applied Biological Science, Hiroshima University
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水田 洋之介
Japan Sea-Farming Association, Gotoh Station
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藤家 紀子
Faculty of Applied Biological Science, Hiroshima University
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有元 操
Japan Sea-Farming Association, Gotoh Station
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