離乳山羊の肝臓および筋肉グリコーゲン含量に及ぼす絶食の影響
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概要
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離乳山羊の肝臓,骨格筋,横隔膜および心筋グリコーゲン含量に及ぼす絶食の影響を,7週齢までに離乳した12週齢の山羊9頭を用いて検討した.山羊は,飽食,48時間絶食および96時間絶食の各区に3頭ずつ割り当てた.飽食区のグリコーゲン濃度(mg/g,平均±標準誤差)は,肝臓19.7±2.1,骨格筋4.79±0.70,横隔膜5.48±1.10,心筋6.68±0.89であった.肝臓の総グリコーゲン含量は,48時間あるいは96時間の絶食により,それぞれ81%,91%減少した.骨格筋グリコーゲンは48時間および96時間絶食区で飽食区に比して有意(P<0.05)に低かった.しかし,横隔膜では,96時間絶食によってグリコーゲン濃度が有意(P<0.05)に低下したものの,48時間絶食では有意な低下は認められなかった.心筋グリコーゲン濃度には各区間に有意な差は認められなかった.血漿遊離脂肪酸濃度は,飽食区に比較し両絶食区で有意(P<0.05)に上昇した.血漿グルコース濃度は,96時間絶食区で飽食区より有意(P<<0.05)に低下したが,48時間絶食区は飽食区あるいは96時間絶食区と比較して有意な差は認められなかった.
- 社団法人 日本畜産学会の論文
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