ダイズ新品種「クロダマル」の育成とその特性
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概要
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「クロダマル」は,九州沖縄農業研究センター(旧九州農業試験場)において,暖地向けに初めて育成された黒ダイズ品種で,2004年に「だいず農林128号」として農林登録された。「クロダマル」は「新丹波黒」と「坂上2号」の交配後代から得られた品種で,その成熟期は「フクユタカ」より遅く,生態型は秋ダイズ型である。本品種は,市場流通の多い丹波黒系統より粒大はやや小さいが極大粒に区分され,子実の光沢が丹波黒や新丹波黒よりやや強く,煮豆に加工した場合の外観品質が良好で製品歩留まりも高い。また,蒸煮大豆および大豆煮汁の抗酸化活性が「新丹波黒」より高い。普及見込み地帯は九州地域であり,地域特産の黒ダイズ品種として利用可能である。
- 2007-03-00
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