市販食肉におけるサルモネラとリステリアの汚染状況
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1999年5月から2001年3月の約2年間に、埼玉県内の市販食肉166検体におけるサルモネラおよびリステリアの汚染状況を調査した。サルモネラは鶏肉のみから検出され、その検出率は国産鶏肉9.5%、輸入鶏肉13.6%であった。汚染菌数はいずれの鶏肉においてもMPN法で10個/g以下であった。主要血清型は国産鶏肉ではS. Infantis、輸入鶏肉ではS. Enteritidisであった。リステリアはすべての種類の肉から検出され、その検出率は国産品では牛肉22.7%、豚肉40.0%、鶏肉42.9%、輸入品では牛肉34.5%、豚肉30.0%、鶏肉64.4%であった。汚染菌数は国産品では10個/g以下であったが、輸入品では10個/g以上で、特に豚肉および鶏肉では100個/g以上の検体も認められた。L. monocytogenesは検査したすべての種類の肉から検出され、分離菌株の血清型は1/2aが38.2%と最も高率であった。
- 日本獸医師会の論文
- 2003-03-20
著者
-
小野 一晃
埼玉県衛生研究所
-
土井 りえ
埼玉県衛生研究所
-
大塚 佳代子
埼玉県衛生研究所
-
柴田 穣
埼玉県衛生研究所
-
正木 宏幸
埼玉県衛生研究所
-
斎藤 章暢
埼玉県衛生研究所
-
斎藤 章暢
国立医薬品食品衛生研究所
-
小野 一晃
埼玉県衛生研究所食品衛生部食品微生物科
-
斉藤 章暢
埼玉県衛研
-
斎藤 章暢
埼玉県衛生研究所感染症疫学情報担当
関連論文
- バーベキューの鶏肉によるカンピロバクター食中毒
- 野菜滲出液とゆで汁中における腸管出血性大腸菌とサルモネラの増殖挙動
- 野菜・果物における病原微生物検出検査法の検討 : 腸管出血性大腸菌, サルモネラとリステリアの検出
- 炭疽菌芽胞に対する各種殺菌剤の有効性
- 免疫磁気ビーズ法および酵素基質培地を用いたTDH産生性腸炎ビブリオO3:K6の自然汚染貝からの検出
- 全国食品衛生監視員研修会優秀演題 埼玉県におけるカンピロバクター食中毒予防の取組み
- 鶏肉が原因と推定されたカンピロバクター食中毒事例
- 埼玉県衛生研究所のノロウイルス感染症対策活動について (特集 第23回公衆衛生情報研究協議会発表から)
- 市販食肉におけるサルモネラとリステリアの汚染状況
- Campylobacter jejuni と Salmonella Enteritidis の2種類の菌が分離された食中毒事例
- Salmonella Oranienburg, Salmonella Infantis および Salmonella Enteritidis の Salmonella Chester との混合接種培養後の分離比率
- RAPD法による牛由来Campylobacter jejuniの遺伝子型別
- イカ菓子から分離された Salmonella Oranienburg および Salmonella Chester の増殖に及ぼす温度, pHおよび食塩濃度の影響とイカ菓子中での同菌の挙動
- 鶏肉からのCampylobacter jejuniの分離におけるストマッカー処理の効果
- Campylobacter jejuni 培養ろ液の発熱性
- 改良半流動培地を用いたカンピロバクターの分離
- 血液無添加培地を用いたと畜場の牛・豚からのカンピロバクターの分離
- 荒川における細菌汚染と発熱性物質およびエンドトキシンンについての考察
- 雨水および温泉水中の発熱性物質と細菌数の検索
- ガスクロマトグラフィーによる母乳及び血液中の亜硝酸塩,硝酸塩の定量
- ガスクロマトグラフィーによる血液中亜硝酸の定量
- 食鳥肉処理施設における鶏肉のカンピロバクター汚染とその対策
- 二段階増菌による輸入鶏肉からのカンピロバクター分離法の検討
- 小規模食鳥処理場における鶏肉のカンピロバクター汚染とその対策
- 冷凍保存鶏肉における Campylobacter jejuni の生存性とパルスフィールド・ゲル電気泳動法による分離菌株の遺伝子解析
- 試験管培養法による鶏肉からのカンピロバクター分離法の検討--微好気条件の有無による菌分離率の比較
- カンピロバクター食中毒における患者便および食品からの分離菌株の型別
- シリーズ食中毒の疫学(13)味付け煮鶏卵とウズラ卵によるSalmonella Hadar食中毒
- RAPD法によるCampylobacter jejuniの分類と血清型の比較
- 国産および輸入鶏肉におけるカンピロバクターの汚染状況
- 自動免疫蛍光測定装置を用いたE. coli O157 迅速クリーニング法の検討
- 鶏肉のサルモネラ汚染調査および分離菌株の薬剤感受性
- 食肉を原因とする diffuse outbreak のさかのぼり調査
- 市販鶏肉のサルモネラ汚染調査と Salmonella Infantis のPFGE法による解析
- MPN法および直接平板塗抹法による市販鶏レバーのカンピロバクターの定量検査
- ヒトおよび鶏由来血清型Penner O群Campylobacter jejuniのPFGE法による遺伝子解析
- ヒト, 鶏および牛由来血清型 Penner B 群, D群 Campylobacter jejuni のPFGE法による遺伝子解析
- 市販鶏肉におけるカンピロバクターの定量検査と分離菌株の血清型
- 人および鶏肉由来 Campylobacter jejuni HS : 2およびHS : 19血清型株のPCR-RFLP法による遺伝子解析
- 食鳥処理場におけるカンピロバクターの汚染実態
- 農業用水中の発熱性物質と細菌類およびBODの検索
- 河川水中の発熱性物質と細菌汚染の比較
- 各種の水における発熱性物質の分布
- 動物に対する発熱性物質とその水における分布
- PCR法による食品からの毒素産生性ブドウ球菌の検出
- 食品中の志賀毒素産生性大腸菌O157迅速検査法としての5'-Nuclease PCR法の評価
- 食品中の志賀毒素産生性大腸菌O157迅速検査法としての5′-Nuclease PCR法の評価
- 市販和風キムチに起因する腸管出血性大腸菌0157:H7 Diffuse Outbreak事例
- Discrimination of Listeria monocytogenes strains of serotype 4b by restriction enzyme analysis of chromosomal DNA
- 実用講座 農産物の各種汚染指標菌の検討
- 食鳥処理場における鶏肉のカンピロバクター 汚染状況とその衛生管理(1)大規模食鳥処理場編
- 養鶏場におけるカンピロバクター汚染状況
- 牛レバーや鶏レバーのカンピロバクター汚染状況 (特集 カンピロバクター食中毒について)
- 特集1 生肉の取扱いには要注意!! 多発するカンピロバクター食中毒
- 養鶏場におけるカンピロバクター汚染状況
- 生乳からのListeria monocytogenesの検査法の比較と生乳におけるListeria汚染状況
- 食肉を対象としたListeria属菌検出用ELISAキットの有用性
- 食鳥処理場における鶏肉のカンピロバクター 汚染状況とその衛生管理(2)
- 市販食肉におけるサルモネラとリステリアの汚染状況
- 国産および輸入鶏肉におけるカンピロバクターの汚染状況
- Survival of Biofilm-Forming Salmonella on Stainless Steel Bolt Threads under Dry Conditions
- 無添加ロースハム上に発生した黄色スポットから分離した乳酸菌についての検討
- Fraser ブイヨンとHCLA培地を用いた食品からの Listeria 検出法の検討
- 埼玉県衛生研究所のノロウイルス感染症対策活動について